はじめに
ChatGPTには以前、「より長く考える(より深い推論を行う)」というツールがありましたが、それは、2025年8月現在GPT‑5の導入以降、大きく刷新され、「モード選択機能」として「Auto・Fast・Thinking」を選択する仕組みとなっています。この記事では、その概要と利用方法について解説します。
ChatGPTの「モード選択機能」とは?概要と活用法
ChatGPT(GPT‑5以降)では、ユーザーが用途に応じて応答のスタイルや処理の深さを選択できる「モード選択機能」が導入されました。従来の「より長く考える」ボタンに代わるもので、応答速度と推論の深さをコントロールできるのが特長です。
モードには次の種類があります
- Auto:状況に応じて「Fast」と「Thinking」を自動切り替え。最もバランスの良いモード。
- Fast:応答速度を最優先。日常的な質問や簡単な作業に適している。
- Thinking:より深く考え、分析や推論を丁寧に行うモード。複雑な課題に最適。
- Thinking Mini:Thinkingより軽量で高速に動作する簡易版。大規模推論は不要だが、通常より少し深い思考が欲しい時に有効。
さらに、有料プラン向けには GPT‑5 Pro が用意されており、より高度な並列推論と高品質な応答が可能です。
主な用途・向いている場面
通常の利用では「Auto」や「Fast」を利用しますが、次のようにより複雑で分析や推論を丁寧に行う必要のある場合は「Thinking」を利用します。
- 複雑な課題の分析(例:ビジネス戦略、技術的問題の整理)
- 多角的な意見の比較や要約(例:メリット・デメリット、各国の制度比較など)
- 段階的な手順を要する説明(例:プログラムのアルゴリズム、論理的な証明)
- 重要な文書作成(例:提案書、学術レポートの草案)
利用条件
- 無料版でもモード選択は利用可能ですが、GPT‑5 ProはPlus/Team/Proプラン限定です。
- Proを利用することで、より長いコンテキスト処理や高度な分析が可能になります。
使い方のステップ
ステップ1:モードを選択
- ChatGPTのチャット画面で右上側にある「ChatGPT」をクリックにしモードを選択します。

ステップ2:複雑な課題や検討事項を入力
- 例:「消費税が経済成長に与える影響について解説してください」
- 例:「このPythonコードを読みやすく改良し、その理由も解説してください」
- 例:「競合3社のビジネスモデルを比較し、どの戦略が長期的に有利か評価してください」
今回は「消費税が経済成長に与える影響について解説してください」と入力して実行します。結果が出るまで少し時間がかかります。

ステップ3:丁寧な出力結果を確認
- 通常よりも長めの時間がかかることがありますが、その分、より詳細かつ一貫性のある回答が得られます。

活用のヒント
- 時間に余裕があるときに使うのが効果的です。
- 論点が複雑なときには、段階的に質問を分けて使うとより精度が高まります。
- 通常モードと比較して、精緻さ・一貫性を求めたい場面で使い分けるのがコツです。
第5回のおわりに
ChatGPTの「モード選択機能」は、タスクや考察の難易度によって、思考の深さを変更できる非常に頼れる存在です。
スピードよりも質を重視したいとき、複数の要素を統合して考えたいとき、あるいは丁寧な説明が必要なときは「Thinking」モードを選択すると、より高精度な回答が得られます。
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今回は以上になります。
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