目標
VBEで準備されているデバッグ機能を理解して利用できる
デバッグの概要とVBEのデバッグ機能
デバッグとは
デバッグとはプログラムの「バグ」を取り除くことです。バグとはプログラムが正しく動かない原因のことです。
VBEのデバッグ機能
VBEには様々なデバッグ機能が準備されています。
- 自動構文チェック機能(「デバッグ」Part.1の記事で扱います)
- VBAProjectのコンパイル(「デバッグ」Part.1の記事で扱います)
- プロシージャ実行時エラー(「デバッグ」Part.1の記事で扱います)
- ステップモード(「デバッグ」Part.2の記事で扱います)
- ブレイクポイント(「デバッグ」Part.2の記事で扱います)
- イミディエイトウィンドウ(この記事で扱います)
- ウォッチウインドウ(この記事で扱います)
イミディエイトウィンドウ
プロシージャの実行時や実行後に変数やセルの値を確認したい時があります。このような場面では「イミディエイトウィンドウ」を利用します。イミディエイトウィンドウを利用するとDebugオブジェクトに返された値をPrintメソッドを利用して表示することができます。
まずは「イミディエイトウィンドウ」の表示を行います。VBEの「表示」タブから「イミディエイトウィンドウ(l)」をクリックします。
「イミディエイトウィンドウ」がコードウィンドウの下側に表示されます。
プロシージャに「Debug.Print i」を追記します。
「イミディエイトウィンドウ」に変数の値が表示されました。この機能を利用するとプログラムがどの値を確保したり、利用しているのかを確認することができます。
「イミディエイトウィンドウ」については以上です。
ウォッチウィンドウ
変数やセルの値が変化していくようなプロシージャがあった場合、その変化を確認したい場面がよくあります。そのような時に利用するのが「ウォッチウインドウ」です。
まずは「ウォッチウィンドウ」の表示を行います。VBEの「表示」タブから「ウォッチウィンドウ(H)」をクリックします。
「ウォッチウィンドウ」がコードウィンドウの下側に表示されます。
ウォッチウィンドウには「式」「値」「型」「対象」の4項目が表示されます。
式…追加したプログラムが表示されます
値…式に入っている値が表示されます
型…式の型が表示されます
対象…モジュール名とプロシージャ名が表示されます
「ウォッチウィンドウ」に式をドラッグします。
この後は「ステップモード」でプロシージャを動かしていきます。ステップモードで動かすと値の移り変わりが確認できます。
「ウォッチウィンドウ」については以上です。
今回は以上となります。
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