11-Flask

Flask(Part.2)| 【MVTの概要とアプリケーションの起動方法 】

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目標

  • MVTの概要を理解する。
  • Flaskアプリケーションの起動方法を理解する。

MVTの概要

MVTの概要

FlaskはDjangoとは異なり、MVT(Model-View-Template)を厳格に定めていません。しかし、FlaskでもMVTの構造に近い形で開発を行うことがあるため、この概要について確認します。

MVTはWebアプリケーションの構造を整理するためのアーキテクチャパターンです。アーキテクチャパターンとは、ソフトウェア全体の設計をガイドする枠組みであり、MVT以外にもMVC(Model-View-Controller)やMVVM(Model-View-ViewModel)があります。

例えば、楽天やアマゾンなどのECサイトで、お買い物をするには、ユーザーはマイページへサインインする必要がありますが、このとき、ユーザーごとに限らず、画面に表示される見た目は基本的に同じです。

しかし、見た目は同じでも、表示されるアカウント情報はユーザーごとに異なります。このユーザーごとに異なるデータを埋め込む仕組みを持つもの(動的なHTML)がTemplateとなります。

そして、このテンプレートに埋め込まれるデータを取り出したり更新する部分がModelとなります。

それらの処理は、アプリケーションがユーザーからのリクエストを受け取ることで行われます。勿論、処理はひとつだけでないため(トップページのリクエスト、サインインページのリクエスト、アカウント詳細ページのリクエストなど)、受け取るリクエストの種類ごとに、仕訳けされて処理が行われます。これがViewとなります。

FlaskでのMVT構成

  1. Model(モデル)
    • データベースの操作を担当
    • Flaskでは、SQLAlchemy(Flask-SQLAlchemy)やPeeweeなどのORMを使用することが一般的
    • 例:models.pyにデータモデルを定義
  2. View(ビュー)
    • ユーザーのリクエストを処理し、データを取得・処理して適切なレスポンスを返す
    • Flaskでは、routes.py や views.pyにルート(エンドポイント)を定義する
    • 例:app.py や views.py に @app.route() を使ってルートを作成
  3. Template(テンプレート)
    • ユーザーに表示されるHTMLファイル
    • Flaskのテンプレートエンジン「Jinja2」を使用し、動的なHTMLを生成
    • 例:templates/ フォルダ内に .html ファイルを作成

アプリケーションの起動方法

アプリケーションの作成

Gitブランチの作成

必要な場合は、GitのUntrackedをCommitします。

#ファイルをGit管理下に追加
git add .

#warning: in the working copy of ‘.vscode/settings.json’, LF will be
#replaced by CRLF the next time Git touches itと表示された場合は次の
#コマンドを入力して改行コードの変更を無効化させます。
git config –global core.autocrlf false

# ファイルをコミット
git commit -m “First commit to initialize the development folder”

Gitでdevelop(mainの派生)を作成して、更にその派生でfeature-miniappブランチを作成します。作業はこのブランチで行います。

(venv) PS C:\Users\user\Desktop\FlaskProj> git checkout -b develop
Switched to a new branch 'develop'

(venv) PS C:\Users\user\Desktop\FlaskProj> git checkout -b feature-miniapp
Switched to a new branch 'feature-miniapp'

(venv) PS C:\Users\user\Desktop\FlaskProj> 

作業ディレクトリの作成とapp.pyの作成・編集

作成するminiappの作業ディレクトリを作成します。

(venv) C:\Users\user\Desktop\FlaskProj>mkdir -p apps/miniapp

# ディレクトリの確認(venvが直下にある)
(venv) C:\Users\user\Desktop\FlaskProj>dir

# appsディレクトリにminiappディレクトリを作成
(venv) C:\Users\user\Desktop\FlaskProj>mkdir -p apps/miniapp

Visual Studio Codeでminiappディレクトリにapp.pyファイルを作成して次のように記述します。上書き保存をするとコードが整形されます。

# Flaskクラスのimport
from flask import Flask

# Flaskアプリケーションのインスタンス化
app = Flask(__name__)

#トップページへのルートを定義
@app.route('/')
def index():
    return 'Top page'

if __name__ == '__main__':
    app.run()

アプリケーションの起動(パターン①)

アプリケーションを起動するには環境変数にアプリのファイル名(ファイル位置)とデバックモードを設定し、「flask run」コマンドを実行します。

但し、起動するだけならpythonコマンドでファイルを実行するだけでも行えます。

Visual Studio Codeのターミナルに「python apps/miniapp/app.py」と入力して実行を行います。「Running on http://127.0.0.1:5000」と表示されるので、http://127.0.0.1:5000にブラウザでアクセスします。アクセスすると次のように表示されます。

アプリケーションを停止するには「Ctrl + C」を押下します。

アプリケーションの起動(パターン②)

環境変数にアプリのファイル名(ファイル位置)とデバックモードを設定すると、「flask run」コマンド利用してアプリケーションを実行できます。

環境変数はターミナルから設定もできますが、その場合はアプリケーションの切り替えごとにし再設定が必要になります。この為、基本的には「.env」ファイルに入力して利用します。

FlaskProjディレクトリ配下に「.env」ファイルを作成して次のように入力します。

FLASK_APP=apps.miniapp.app
FLASK_ENV=development
FLASK_RUN_HOST=0.0.0.0
FLASK_RUN_PORT=5000

「FLASK_APP」にはファイルの場所を指定します。
「FLASK_ENV」はデバックモードを指定します。
※developmentは開発環境用、productionは本番環境用です。
デバックモードがdevelopmentの場合はエラー情報などの確認が行えます。
FLASK_RUN_HOST=0.0.0.0で外部アクセスを許可します。
FLASK_RUN_PORT=5000で実行するポート番号を指定します。

Flaskに「.env」を自動で読み込ませるには、python-dotenv をインストールし、Flaskの起動時に適用する必要があります。(特別な設定は必要なくインストールするだけで利用できます。)

python-dotenv のインストール

pip install python-dotenv
(venv) C:\Users\user\Desktop\FlaskProj>flask run

アプリケーションを停止するには「Ctrl + C」を押下します。

今回は以上になります。

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