目標
「変数」の利用方法について理解する。
前回はpythonの「変数」について概論を扱いました。今回は「変数」の基本的な利用方法について扱います。「変数」の利用のされ方は今回(Python(Part.6)| pythonの基礎【変数の利用】)の記事のような単純なものばかりではないのですが、どのようなことができるのかを抑えておくことで応用が利くようになります。
Pythonの基礎(変数の利用)
「変数」の定義
「変数」は定義することで利用が可能になります。「定義する」としましたが、単に名前を付けるだけでなく、代入文(「=」)を利用して値の紐づけまで行うことで定義が完了します。下は実際に定義を行っている場面です。
int_num = 5
str_name = 'ほわほわ'
list_obj1 = [1, 2, 3, 4, 5]
この時、それぞれの値にある「ID(識別番号)」が「変数」に代入され「値」への紐づけが行われます。(下図は再掲載)
「変数」の名前の付け方
「変数」の名前の付け方
「変数の定義」には「変数に名前を付けること」と「値を紐づけること」の二つの作業が必要になります。ここでは、「変数の名前の付け方」についてそのルールを確認したいと思います。変数の名前の付け方には次のルールがあります。
- 使用可能文字は次の通りです。
- 「a」~「z」、「A」~「Z」、「0」~「9」、「_(アンダースコア)」「漢字」
- 「大文字」と「小文字」は区別されます。
- 好まれない名前の付け方
- 「_(アンダースコア)」は先頭文字として利用可能ですが、「python」ではメソッドやカプセル化など特別な用途で先頭文字に「_(アンダースコア)」が使われるため変数では、あまり先頭文字として利用されません。
- ルールとして名前にできないもの
- 一文字目に数値がくるもの(1name, 2tel, 3,address など)
- 予約語(「if」や「for」などpythonでプログラム用に準備された式や文など)
「定数」に見立てるための名前の付け方
「python」では「定数」はサポートされていないため、「慣習」として全て「大文字」と「_(アンダースコア)」で名付けた「変数」を定数として利用します。
CONST_ID = 5
CONST_STR = 'IT'
「変数」の利用方法
「変数」は「値」を再利用するために利用されます。この再利用のためには「値」を「変数」に紐づける必要があり、この操作をプログラムで記述する場合、「代入文(「=」)」が利用されます。「変数」の利用方法には次のようなものがあります。いずれもよく利用されます。
シンプルな紐づけ
「変数」と「値」を一対一で結びつける方法です。
example_variable_1 = 55
example_variable_2 = 3.14
example_variable_3 = 'sample'
example_variable_4 = True
example_variable_5 = [1, 2, 3, 4, 5]
単純に「変数」「代入文」「値」の順番で記述します。
ひとつの値を複数の変数に同時に紐づける方法
「複数の変数」を「代入文」を利用して並べて「値」を同時に結びつける方法です。
example_variable_1 = example_variable_2 = 55
上のプログラムでは、ふたつの変数が「55」を参照するようになります。
複数の変数に同時に別々の値を紐づける方法
「複数の変数」を「,(カンマ)」で区切り代入式を挟んで「紐づけたい値」を「,(カンマ)」で区切り順番に並べます。
example_variable_1, example_variable_2, example_variable_3 = 55, 3.14, 'sample'
下のキャプチャのように各変数、各値は「,(カンマ)」で区切られています。
「値」の部分は「演算」を利用することもできます。
example_variable_1, example_variable_2, example_variable_3 = 55 + 5, 3.14 * 2 * 2, 'sample'
このサイトでも今後扱いますが、変数は、この他にも、「クラスのインスタンス」や「関数の戻り値」なども紐づけすることが可能です。今回は以上になります。
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