目標
(pythonの)「タプル」について作成方法を理解してタプルを作成できる。
(pythonの)「タプル」の作成
(pythonの)「タプル」の作成方法
(pythonの)「タプル」の作成方法には「()を利用する方法」、「()を省略して作成する方法」、「tuple関数(組み込み関数)を利用する方法」があります。その他にも、組み込み関数によって、結果がタプルで返されるものがあります(divmod関数など)
「()を利用する方法」
タプルの作成方法のひとつめは「()を利用する方法」です。()を利用する場合、要素となる値を全て記述します。要素には変数を利用することも可能です。
()内にリテラルを直接入力しての作成
# 空のタプルを作成しています。
sample_tuple_1 = ()
# タプルの要素は共通でなくても構いません。
sample_tuple_2 = (9, 11, 8.7, 'abc', 5j)
# 下のタプルには文字を一文字ずつ要素に入れています。
sample_tuple_3 = ('a', 'b', 'c', 'd', 'e')
print(sample_tuple_1)
print(sample_tuple_2)
print(sample_tuple_3)
実行結果
# 次のように入力すると、要素がひとつのタプルは作成できません。
# この場合、変数と数値リテラルが紐づく、単純な変数の利用となります。
sample_tuple_4 = (123)
# 要素がひとつのタプルを作成する場合は、要素の後に「,(カンマ)」を入力します。
sample_tuple_5 = (123,)
# タプルの要素が複数の場合は、次のように最後の要素に「,(カンマ)」を
# 入力してもタプルの作成が可能です。
sample_tuple_2 = (9, 11, 8.7, 'abc', 5j,)
print(sample_tuple_4)
print(sample_tuple_5)
print(sample_tuple_2)
実行結果
()内に変数を利用しての作成
要素には変数を利用することができます。
sample_value_1 = 9
sample_value_2 = 'abc'
sample_tuple_2 = (sample_value_1, 11, 8.7, sample_value_2, 5j,)
print(sample_tuple_2)
実行結果
次のようにタプルには、タプルの中にタプルを利用することも可能です。
sample_data_1 = ('Tokyo', 23, 56.7)
sample_data_2 = ('Osaka', 27, 66.6)
sample_tuple_6 = (sample_data_1, sample_data_2,)
print(sample_tuple_6)
実行結果
「()を省略する方法」
タプルの作成では()を省略して作成することが可能です。但し、この場合、空のタプルは作成できません。
# 空のタプルは作成できません。
sample_tuple_1 =
print(sample_tuple_1)
実行結果はSyntaxErrorとなります。
# 要素がひとつのタプルを作成する場合は、要素の後に「,(カンマ)」を入力します。
sample_tuple_2 = 123,
# タプルの要素は共通でなくても構いません。
sample_tuple_3 = 9, 11, 8.7, 'abc', 5j
print(sample_tuple_2)
print(sample_tuple_3)
実行結果
「tuple関数(組み込み関数)を利用する方法」
タプルは、組み込み関数のtuple関数を利用することでも作成できます。tuple関数は、tuple()の形で利用します。
tuple()…空のリストを作成します。
tuple([9, 11, 8.7, ‘abc’, 5j])…()の中にはオブジェクトが必要です。
tuple(‘文字列’)…文字列シーケンスはリストに変換されるとき一文字ずつが要素の値となります。
# 空のタプルを作成しています。
sample_tuple_1 = tuple()
# リストの要素は共通でなくても構いません。
sample_tuple_2 = tuple([9, 11, 8.7, 'abc', 5j])
# 下は文字列をリストにして変数に設定しています。
sample_tuple_3 = tuple('abcde')
print(sample_tuple_1)
print(sample_tuple_2)
print(sample_tuple_3)
実行結果
sample_tuple_4 = (9, 11, 8.7, 'abc', 5j)
# sample_tuple_4 のオブジェクトのIDを確認します。
print(id(sample_tuple_4))
# sample_tuple_4を tuple()関数 の引数に指定します。
sample_tuple_5 = tuple(sample_tuple_4 )
# sample_tuple_5 のオブジェクトのIDを確認します。
print(id(sample_tuple_5))
print(sample_tuple_4)
print(sample_tuple_5)
実行結果
実行結果として「sample_tuple_4」と「sample_tuple_5」が紐づくオブジェクトのIDは共通しています。このことからも、上のプログラムでは新しいオブジェクトが作成されていないとこが確認できます。
「type関数(組み込み関数)を利用した型の確認」
作成したオブジェクトはタプル型です。組み込み関数のtype関数を利用すると、型の確認が可能です。タプル型の場合は「<class ‘tuple’>」と表示されます。
sample_tuple_1 = ()
sample_tuple_2 = (9, 11, 8.7, 'abc', 5j)
sample_tuple_3 = ('a', 'b', 'c', 'd', 'e')
sample_tuple_4 = tuple()
# ここでは集合のオブジェクトを利用しています。集合は{}を利用します。
sample_tuple_5 = tuple({9, 11, 8.7, 'abc', 5j})
sample_tuple_6 = tuple('abcde')
print('sample_tuple_1:', type(sample_tuple_1))
print('sample_tuple_2:', type(sample_tuple_2))
print('sample_tuple_3:', type(sample_tuple_3))
print('sample_tuple_4:', type(sample_tuple_4))
print('sample_tuple_5:', type(sample_tuple_5))
print('sample_tuple_6:', type(sample_tuple_6))
実行結果
「divmod関数を利用する方法」
pythonの組み込み関数には、その戻り値をタプルで返すものがあります。ここでは、divmod()関数を利用してタプルを作成します。作成されるタプルは、割り算の「商」と「余り」のタプルとなります。
divmod()関数の利用方法
divmod()関数は、divmod(割られる数, 割る数)として利用します。
sample_tuple_1 = divmod(19, 8)
print(sample_tuple_1)
実行結果:(割り算の商, 割り算の余り)
今回は以上になります。
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