12-LPIC「level1」

LPIC|level 1【mkisofsコマンドとcdrecordコマンド】

目標

  • mkisofsコマンドについて概要と利用方法を理解する
  • cdrecordコマンドについて概要と利用方法を理解する

mkisofsコマンド

(エムケー・アイ・エス・オー・エフ・エス)または「make ISO filesystem(ISOファイルシステムを作る)」の略として「メイクアイエスオーエフエス」と読むこともあります。

mkisofsコマンドの概要

mkisofs は、LinuxやUnix系OSで ISO 9660形式のファイルシステムイメージ(CD/DVD用イメージファイル) を作成するためのコマンドです。

通常、以下のような用途で利用されます。

  • CD/DVD の書き込み用イメージファイル(.iso)を作成する
  • 複数のディレクトリやファイルをまとめてISOイメージ化する
  • ブータブルISO(起動可能なインストーラやLive CD)の作成
  • ISOにRock Ridge拡張やJoliet拡張をつけてファイル名や属性を保持

現在では genisoimage や xorriso という後継ツールも利用されますが、基本的な使い方は同じです。

mkisofs は「ISOイメージファイルを作成するだけ」であり、CD/DVD などの実際のメディアへの書き込みは行いません。

mkisofsコマンドの利用方法

基本構文

mkisofs [オプション] -o 出力ファイル.iso 入力ディレクトリ
  • -o 出力ファイル.iso … 作成するISOイメージのファイル名を指定
  • 入力ディレクトリ … ISOに格納したいファイルやディレクトリ

利用方法

1.単純なISOイメージ作成

mkisofs -o backup.iso /home/user/data
  • /home/user/data ディレクトリを backup.iso というISOファイルに変換します。

2.複数ディレクトリをまとめる

mkisofs -o archive.iso /dir1 /dir2 /dir3
  • 複数のディレクトリをまとめて1つのISOにできます。

3.Joliet拡張をつける(Windows向け)

mkisofs -J -o win_compatible.iso /data
  • -J を指定するとJoliet拡張が有効になり、Windowsで長いファイル名やUnicode文字が扱えるようになります。

4.Rock Ridge拡張をつける(Unix/Linux向け)

mkisofs -R -o linux_backup.iso /home/user
  • -R を指定するとRock Ridge拡張が有効になり、Linuxでのパーミッションやシンボリックリンク情報が保持されます。

5.ブータブルISOの作成

LinuxディストリビューションのインストーラISOなどを自作する場合に利用されます。

mkisofs -o boot.iso -b isolinux/isolinux.bin -c isolinux/boot.cat \
-no-emul-boot -boot-load-size 4 -boot-info-table ./cdroot
  • -b … ブートローダのイメージを指定
  • -c … ブートカタログを指定
  • cdroot … ISOに含めるルートディレクトリ

cdrecordコマンド

mkisofs で作成したISOファイルは、そのままではディスクに焼かれていません。書き込みには 別のコマンド(例:wodim や cdrecord) を利用します。cdrecord(シーディーレコード)は「CDに書き込む」という意味の名前です。

cdrecordコマンドの概要

cdrecord は、Linux/Unix 系OSで CD-R / CD-RW / DVD / Blu-ray などの光学メディアにデータを書き込むためのコマンドラインツール です。

主な特徴は以下の通りです:

  • ISOイメージの書き込み
    mkisofs などで作成した .iso ファイルをディスクに焼ける
  • オーディオCDの作成
    WAVファイルをトラックとして書き込み、音楽CDを作れる
  • マルチセッション対応
    1枚のCDに複数回追記することが可能
  • 書き込み速度やデバイスを指定可能
    安定した書き込みのために速度調整ができる
  • 元々は Joerg Schilling 氏の cdrtools パッケージ の一部として開発されました。

現在は後継の wodim(cdrkit パッケージ) が多くのLinuxディストリビューションで標準的に利用されています。

cdrecordコマンドの利用方法

基本構文

cdrecord [オプション] [ファイル名]
  • -v … 詳細モードで出力(進捗が見える)
  • dev= … 書き込み先デバイスを指定(例: /dev/sr0)
  • speed= … 書き込み速度を指定(例: speed=4)
  • blank= … CD-RWを消去する(例: blank=fast)

利用方法

1.デバイス確認

cdrecord -scanbus
  • 接続されているドライブを調べます。

2.ISOファイルを書き込み

cdrecord dev=/dev/sr0 speed=4 -v backup.iso
  • /dev/sr0 … 書き込み先のデバイス
  • speed=4 … 書き込み速度
  • backup.iso … 焼きたいISOイメージ

3.オーディオCDを作成

cdrecord -v dev=/dev/sr0 speed=4 track1.wav track2.wav track3.wav
  • WAVファイルをそのままトラックとして書き込み、音楽CDが作成できます。

4.CD-RWの消去

cdrecord dev=/dev/sr0 blank=fast
  • 書き込み前にリセットしたい場合に利用します。

今回は以上になります。

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