05-Python

Python(Part.44)| python【集合(利用編-4)】

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目標

集合に対して次の「値の追加」「値の削除」方法を理解して利用できる。

  • 「addメソッド」を利用した要素の追加方法
  • 「discard(remove)メソッド」を利用した要素の削除方法
  • 「popメソッド」を利用した要素の削除方法
  • 「clearメソッド」を利用した要素の削除方法

「集合」に対する「値の追加」と「値の削除」

「集合」に対する「値の追加」と「値の削除」

「集合(set)」は「値の追加」と「値の削除」が可能なミュータブルなオブジェクトです。集合への値の追加は「addメソッド」、削除には「discardメソッド」「removeメソッド」「popメソッド」「clear メソッド」を利用します。

集合には、ミュータブルなオブジェクトの「set」とイミュータブルなオブジェクトの「frozenset」が存在します。

「add メソッド」を利用した要素の追加方法

「集合(set)」に値を追加するには「addメソッド」を利用します。

利用方法…「addメソッド」は集合に追加したい値を引数に指定します。

集合.add(値)

サンプルプログラム

set_sample_no1 = {1, 2, 7, 9, 5}

#「addメソッド」を利用すると引数に指定した値を集合に追加できます。
set_sample_no1.add(8)
print(set_sample_no1)

# 【注意】
#「ある集合」に「別の集合」の要素を追加する場合は、
# 「|=演算子」や「updateメソッド」を利用します。

実行結果

既に存在する値を引数に指定した場合には、集合への追加は行われません。

「discard(remove)メソッド」を利用した要素の削除方法

「集合(set)」の値を削除するには「discard(remove)メソッド」を利用します。

利用方法…「discardメソッド」または「removeメソッド」は集合から削除したい値を引数に指定します。

集合.discard(値)/集合.remove(値)

「discardメソッド」と「removeメソッド」の違い
「discardメソッド」…削除対象の値が集合にない場合、何も起こりません。
「removeメソッド」…削除対象の値が集合にない場合、KeyErrorとなります。

サンプルプログラム(discardメソッド)

set_sample_no1 = {1, 8, 2, 7, 9, 5}

#「discardメソッド」を利用すると引数に指定した値を集合から削除できます。
set_sample_no1.discard(8)
print(set_sample_no1)

#「discardメソッド」では集合に存在しない値を、引数に指定した場合、何も起こりません。
set_sample_no1.discard(8)
print(set_sample_no1)

実行結果

サンプルプログラム(removeメソッド)

set_sample_no1 = {1, 8, 2, 7, 9, 5}

#「removeメソッド」を利用すると引数に指定した値を集合から削除できます。
set_sample_no1.remove(8)
print(set_sample_no1)

#「removeメソッド」では集合に存在しない値を、引数に指定した場合、KeyErrorとなります。
set_sample_no1.remove(8)
print(set_sample_no1)

実行結果

「popメソッド」を利用した要素の削除方法

「popメソッド」を利用すると「集合(set)」の値をランダムに削除します。削除する値は指定できません。また削除される値は「popメソッド」の利用個所に返されます。

利用方法…「popメソッド」は利用時、引数に値を指定しません。引数を指定すると「TypeError」となります。

集合.pop()

サンプルプログラム

set_sample_no1 = {1, 8, 2, 7, 9, 5}

#「popメソッド」を利用すると集合からランダムに値を削除できます。
#「popメソッド」は削除する値をメソッド利用個所に返却します。
# ここでは「set_sample_no1.pop()」が値に変わります。
returned_value = set_sample_no1.pop()
print(set_sample_no1)
print(returned_value)

#「popメソッド」では引数を指定した場合、TypeErrorとなります。
set_sample_no1.pop(8)
print(set_sample_no1)

実行結果

「clearメソッド」を利用した要素の削除方法

「clearメソッド」を利用すると「集合(set)」の値を全て削除できます。

利用方法…「clearメソッド」は利用時、引数に値を指定しません。引数を指定すると「TypeError」となります。

集合.clear()

サンプルプログラム

set_sample_no1 = {1, 8, 2, 7, 9, 5}

#「clearメソッド」を利用すると集合から値を全て削除できます。
set_sample_no1.clear()
print(set_sample_no1)

実行結果

今回は以上になります。

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