目標
Do Loop ステートメントを理解して利用できる
Do~Loopステートメントの概要と利用方法
Do~Loopステートメントとは
VBAで利用される繰り返しの制御構文です。
VBAの繰り返しにはFor~NextステートメントとLoop~Doステートメントがあります。
連続したセルへの処理等に利用されることが多いです。
Do~Loopの基本形の構文とサンプルプロシージャ
基本形の構文(Do While~Loop)
Do While 条件
処理
Loop
基本形の構文(Do~Loop While)
Do
処理
Loop While 条件
サンプルプロシージャ1
Sub DoLoop1()
Dim i As Integer
Dim j As Integer
i = 1
j = 1
Do While i < 10
i = i + 1
j = i + j
Loop
MsgBox "1~10までの合計は「" & j & "」です。"
End Sub
実行結果
基本形の構文(Do Until~Loop)
Do Until 条件
処理
Loop
基本形の構文(Do~Loop Until)
Do
処理
Loop Until 条件
サンプルプロシージャ2
Sub DoLoop2()
Dim i As Integer
Dim j As Integer
i = 1
j = 1
Do Until i = 10
i = i + 1
j = i + j
Loop
MsgBox "1~10までの合計は「" & j & "」です。"
End Sub
実行結果
Do~Loopとメッセージボックスの利用
Do~Loopステートメントを含め「If Thenステートメント」や「For Nextステートメント」など条件を利用する文ではメッセージボックスの結果を使用することが頻繁にあります。
サンプルプロシージャ3
次のプロシージャでは印刷確認にメッセージボックスを利用して「はい」をクリックすると印刷をするというようなプロシージャを想定しています。実際の印刷のプロシージャは割愛して「印刷します」のみを表示するようにしていますが、この部分に印刷処理を書けば実際にコピー機を利用したプリントアウトやPDFファイルへの書き出しを行うことが出来ます。
Sub DoLoop3()
Dim Ans As Integer
Do While Ans <> vbCancel
Ans = MsgBox("印刷しますか?", vbYesNoCancel, "印刷確認")
If Ans = vbYes Then
MsgBox "印刷します。"
ElseIf Ans = vbNo Then
MsgBox "印刷をスキップします"
Else
End If
Loop
End Sub
実行結果
「はい」であれば印刷を行い、ループに戻ります。
「いいえ」であれば印刷は行いませんが、こちらもループに戻ります。
「キャンセル」であれな処理を抜けます。
サンプルプロシージャ4
サンプルプロシージャ3をUntilを利用して記述した場合は以下のようになります。
Sub DoLoop4()
Dim Ans As Integer
Do Until Ans = vbCancel
Ans = MsgBox("印刷しますか?", vbYesNoCancel, "印刷確認")
If Ans = vbYes Then
MsgBox "印刷します。"
ElseIf Ans = vbNo Then
MsgBox "印刷をスキップします"
Else
End If
Loop
End Sub
実行結果
「はい」であれば印刷を行い、ループに戻ります。
「いいえ」であれば印刷は行いませんが、こちらもループに戻ります。
「キャンセル」であれな処理を抜けます。
今回は以上となります。次回はもう少し業務で使えそうなプロシージャを利用します。
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