目標
代入演算子「=」と引数の定義をする記号「:=」を理解して使い分ける
Withステートメントを理解して利用できる
「=」と「:=」の概要と利用方法
代入演算子「=」とは
「左の式=右の式」で右から左へ値を代入する時に利用されます。
引数の定義をする記号「:=」とは
「:=」はメソッドに準備された引数(※名前付き引数)に値を設定するための記号です。
「=」と「:=」の違い
「=」と「:=」はいずれも値を設定する時に利用されますが、「=」はプロシージャ内で一行ずつ設定できるプロパティに利用します。対して「:=」はメソッドの名前付き引数に利用されます。
「=」と「:=」の利用方法
「=」の利用方法
印刷の【ページ設定属性】や【PrintOutメソッド】を例にして利用方法を見ていきます。
まずはプロパティに利用される「=」を見ていきます。印刷のページ設定属性はプロシージャの中で一行ずつ設定値を代入して設定されます。具体的には次の通りとなります。
ActiveSheet.PageSetup.PrintArea = 設定値
ActiveSheet.PageSetup.Orientation = 設定値
ActiveSheet.PageSetup.Zoom = 設定値
ActiveSheet.PageSetup.FitToPagesTall = 設定値
ActiveSheet.PageSetup.FitToPagesWide = 設定値
ActiveSheet.PageSetup.CenterVertically = 設定値
ActiveSheet.PageSetup.CenterHorizontally = 設定値
いずれも、ActiveSheetプロパティのPageSetupプロパティの○○プロパティに「設定値」を××を代入のように記述されています。
「:=」の利用方法
次にメソッドの名前付き引数に利用される「:=」」を見ていきます。具体的には次の通りになります。
ActiveSheet.PrintOut From:=1 To:=5 Copies:=3
ここでは、ActiveSheetプロパティのPrintOutメソッドでFromが1、Toが5、Copiesが3で設定を行っています。
Withステートメントの概要と利用方法
Withステートメントとは
複数のプロパティを設定する時に共通のオブジェクトの記述を1回にまとめることのできるステートメントです。Withステートメントを利用すると記述量を省略することができます。
Withステートメントの利用方法
Withステートメントを利用しない場合の記述例
ActiveSheet.PageSetup.PrintArea = 設定値
ActiveSheet.PageSetup.Orientation = 設定値
ActiveSheet.PageSetup.Zoom = 設定値
ActiveSheet.PageSetup.FitToPagesTall = 設定値
ActiveSheet.PageSetup.FitToPagesWide = 設定値
ActiveSheet.PageSetup.CenterVertically = 設定値
ActiveSheet.PageSetup.CenterHorizontally = 設定値
Withステートメントを利用した場合の記述例
ActiveSheet.PageSetup
.PrintArea = 設定値
.Orientation = 設定値
.Zoom = 設定値
.FitToPagesTall = 設定値
.FitToPagesWide = 設定値
.CenterVertically = 設定値
.CenterHorizontally = 設定値
End With
今回は以上となります。
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