目標
コメントを理解して利用できる
複数行の一括コメントを利用できる
コメントの概要と利用方法
コメントとは
コメントとはプロシージャ内の記述内容を実行の対象外とする設定です。コメントはプログラムの説明を記述するためや、備忘録としてのメモやコピーライトの記述のために利用されます。プロシージャ内でコメントにされた文字の色は緑色に代わります。
コメントの設定方法
コメントとして利用したい記述の行頭に「’(シングルクォーテーション)」を付加します。
コメントの利用例
‘このプロシージャは印刷機能のプロシージャです。
Sub PrintFunction()
処理
End Sub
コメントの利用例
前回の記事のサンプルプロシージャを例にしてコメントを見てみます。以下はExcelVBAの「Worksheetsプロパティ」の記事で利用したサンプルプロシージャです。緑色の文字列がコメントになります。
このようにシングルクォーテーション(キーボードの「Shiftキー」+「7番キー」)の後に続けて記述された文字列はコメントとして記述することができます。
複数行の一括コメントのための設定とその利用方法
単純な一行のコメントを利用する場合はシングルクォーテーションを入力して、それに続くようにコメントの文章を入力します。ですが、コメントは説明や備忘録を記述する以外にもプログラムの複数行を実行の処理から外すために利用されたりします。
コメントでプログラムを実行処理から除外する
プログラムを記述していくと途中で処理から除きたい場面がよくあります。例えば、デバッグのためや、そもそも要らない処理になったためプログラムから除外するなどです。そういったときに記述した内容を完全に削除するのではなくコメントとして残しておきながら機能させないという手段を取ったりします。このような場面では複数行を一括でコメントできるととても便利です。
複数行の一括コメント利用に必要な設定
ここからは実際にVBEで一括コメントを行えるように設定行っていきます。以下は手順です。
- VBEの「表示」タブをクリック
- 展開されたメニューの「ツールバー(T)」をクリック
- 更に展開されたメニューの「ユーザー設定(C)」をクリック
- 続けて表示されるダイアログボックスの「コマンド(C)」タブを選択
- 左側「分類」の項目で「編集」を選択
- 右側の「コマンド(D):」を「コメント ブロック」が現れるまでスクロール
- 「コメント ブロック」が見つかったら下キャプチャにある赤枠へドラッグ
- 続けて「非コメント ブロック」も赤枠へドラッグ
配置が終わると下キャプチャのようになります。これで設定は終了です。ユーザー設定のダイアログボックスの右下「閉じる」をクリックしてダイアログボックスを閉じます。
複数行の一括コメントの利用方法
ここからは実際に複数行の一括コメントを行っていきます。次のプロシージャはExcelVBAの「Range & Valueプロパティ」の記事で利用したサンプルプロシージャです。
何もしていない状態
コメントにしたい行をマウスで選択
「コメント ブロック」のアイコンをクリック
コメントに変更が完了
今回は以上となります。
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